Photo by Kohei Matsumura / 松村康平
Photo by Kohei Matsumura / 松村康平
Photo by Kohei Matsumura / 松村康平
Photo by Kohei Matsumura / 松村康平
machi & matsu
・「machi」について
線と面の構成により「京都の地図」を抽象化した作品です。
碁盤目状の都市として1200 年以上前に造られた古都、平安京。その形は未だに変わらないところもありますが、時の流れとともに、京都の人々の暮らしに寄り添うように少しずつ変化していきました。
この板戸絵では、規則的で直線的な街の形と、人々の活きた動線を交差させ、変化し続ける街としての京都を象徴的に描きました。
このゲストハウスを訪れた方が、京都を旅するなかで出会った街の大通りや思わず見過ごしそうな路地、そして町家の立ち並ぶ景色など、体験された京都の街のイメージと重ね合わせていただけるような存在になりましたら幸いです。
・「matsu」について
線と面の構成により「松」を抽象化した作品です。
松は日本の障壁画に欠かせない吉祥のモチーフの一つであり、二条城の庭園や障壁画にも多用されている象徴的な樹木です。
この板戸絵では、ゲストハウスのミニマルな空間の中に、静寂でありつつ華やかさも同時にあわせもつ板戸絵としてエントランスを彩ることができる作品をと思い描きました。針葉樹である松から感じる生命観を抽象的に表しています。
この板戸絵がもつ直線の力強さと放射線状に交差するリズム感が、このゲストハウスを訪れた方の旅にひとつの彩りを添える一助となりましたら幸いです。
「matsu」と「machi」それぞれの板戸絵に用いた絵の具は、日本の伝統的な障壁画などに使われてきたもので、日本の気候風土、古い建築物と自然につながっているような素材です。
そうした素材を用いることで、町家であるこの空間にしっくりと馴染み、絵でありつつ建具でもある板戸絵が違和感なく存在できるのではないかと考えました。
また、この両面の板戸絵では、刷毛で絵の具を塗り重ねるという作業を繰り返すことで、画面に二層、三層の異なるレイヤーを描き、絵でありつつも立体的な凹凸と陰影を生み出しています。時刻の移り変わりや照明の加減、見る角度によって、さまざまな陰影を感じることができる作品です。
「matsu」では、板戸の特徴である木肌を活かし、地である木肌のレイヤー、白のレイヤー、そしてグレーのレイヤーと三層のレイヤーを重ねることで直線が際立つように構成しています。
・關於作品「machi」 以線與面所構成「京都地圖」的抽象化作品。 擁有1200 年以上歷史的平安京,是以棋盤格状所規劃建造的古都。多有未曾改變、以此形制建構保存至 今的地方;卻也有跟著京都的人們伴隨時光推移,在日常生活中一點一滴地逐漸進化而來之處。 此幅板戸畫作運用規則的直線勾勒出街道的輪廓,與象徴人們日常活動的動線交錯層疊,將不斷持續變化 演進的京都市街風貌描繪演繹出來。 在京都的旅程中,初次邂逅的大街與不經意中忽略的小巷,加上傳統京都町屋並列的城市景觀,期望到訪 此旅店的賓客能因本作品的連結,因而再次咀嚼回味所體驗的京都風貌,將深感榮幸。
・關於作品「matsu」 以線與面所構成「松」的抽象化作品。 松為日本的隔扇畫中不可欠缺的吉祥元素表徴之一,也是二条城的庭園及隔扇畫中,被廣泛使用的象徴性 樹木。 此幅板戸畫是希望在如旅店的迷你住宿空間中,於入口處透過板戸畫裝飾建構玄關的概念,並同時表現出 靜寂卻不失華麗典雅的氛圍,因而創作了此作品。期望演繹並呈現,從針葉樹種的松而感受到的生命觀。 以直線展現力道與放射線状所交織堆疊出的韻律感,如能透過此幅板戸畫作,為到訪旅店的賓客在旅程中 加添一抹色彩,將感到十分榮幸。
「matsu」和「machi」二幅板戸畫作所使用的顏料,皆是日本傳統的隔扇繪畫等慣用的礦物顏彩,順應 日本的氣候風土、為古建築與大自然相應連結的天然素材。 正是因為使用了此類自然素材,既是畫作、亦為建材的隔扇繪畫,方能温潤自然且毫無唐突地與傳統町屋 的空間融為一體。 此外,二幅板戸畫作運用刷毛筆將顏彩反覆塗佈的作業技法,在畫面上繪製産生二層、三層圖層的區隔差異。 雖謂之畫作,亦因立體的凹凸而生成陰影的效果。伴隨時間的流轉、照明的增減、觀覽角度的改變,成為 可使人感受豐富陰影變化與演出的作品。 「matsu」一作,靈活運用板戸的樹木紋理特徴,底層的木紋圖層、白色圖層、緊接著的灰色圖層,透過 三層圖層的重合推疊,將直線巧妙地演繹突顯出來。
サイズ:200cm×112cm
素 材:岩絵具/天然礦物顏料
場 所:A day in khaki / khaki Guesthouse
設計・監理:遠藤正二郎+多田正治
制作年:2017年
size : 200cm×112cm
material : natural mineral pigments
Place : A day in khaki / khaki Guesthouse
Design and Supervision : Shojiro Endo + Masaharu Tada
2017